浦幌木炭-製造工程のご紹介

 

北海道十勝の浦幌町で、約100年間に渡り受け継がれてきた炭焼きの技。

その製造工程の全体像をこちらでご紹介いたします。

 

浦幌木炭の製造工程のご紹介

 

原材料の調達

木炭製造工程その1

浦幌木炭の原料は十勝産のミズナラです。

水分を含んだ生木が適しているため、伐採後は長期間経過しないように注意します。また逆に原料切れにならないように入荷時期を自然と相談しながら、老舗の造材業者から購入しています。

伐採されたミズナラは、窯の高さ(1.5m)に採寸してもらい、窯土場へ運ばれます。

 

薪割り

木炭製造工程その2

木炭製造工程その3

材木をひっかけるトビグチという道具を使い、一本ずつトラクターの動力を利用した丸太を薪割り機にのせ、木目を見ながら丸太を割り、太さを 10~12㎝に揃えます。

 

立て込み

木炭製造工程その4

木炭製造工程その5
専用の二輪車を使い人力で、炭材を窯の中に運び込み、隙間なく詰め立て込みます。炭材は太い方を上にして直立に密に立て込むことが大切です。

 

窯口の蓋閉じ

木炭製造工程その6
窯口にブロックを積み上げ、泥でブロックの隙間を埋めます。更に木の板を手前に立てかけ、積み上げたブロックとの間に土を埋め込み、厚み約40cmの壁を作り、窯口をしっかり塞ぎます。

 

口焚き

木炭製造工程その7

木炭製造工程その8
焚き口部で火を焚き、約3日間、昼夜問わず2~3時間置き薪をくべ、窯の温度を少しずつ上げていきます。

窯の中はサウナ状態で炭材の乾燥が進み、煙突からは白い煙(蒸気)があがります。ここからは煙の色、におい、味、温度で窯の中の状況を把握します。

 

着火と炭化

木炭製造工程その9
煙の温度が65~70度になったら、窯の中で炭材への着火が始まります。

そして煙の温度が80度を超えたら、薪をくべるのを止め、焚き口部に通気口を残し、ブロックで塞ぎます。

木炭製造工程その10

炭材の炭化が始まると、辛い匂いでネバネバ感のある黄色の煙が出ます。更に炭化が進むと、煙は高温になり、煙が青色、さらに無色へと変化していきます。

この工程で、原木に含まれる一酸化炭素や水素などのガスが揮発し、炭化が進んでいきます。

 

精煉・消化

木炭製造工程その11
炭化開始から約7日後、窯内部は1,000℃程度まで温度が上がり、炭素以外の残った揮発分がほぼ燃えて無くなり堅くしまった炭になります。

煙が無色透明になり500度を超えたら、炭化が完了した合図です。焚き口部の通気口も塞ぎ、煙突も塞ぎ、窯を完全に密閉し、炭材を消火します。

 

窯出し

木炭製造工程その12
窯を完全に密閉してから約2週間、窯を冷まします。十分に消火、冷却された炭を、長さや太さ等に応じて選別し、箱詰めしていきます。

木炭製造工程その13

 

浦幌木炭に伝わる炭焼きの方法の一部を紹介しましたが、製炭操作は、原料の伐採時期、炭材の水分量、炭焼きの季節・気温・湿度によって常に条件が異なり、ここでは書ききれない程に繊細で複雑で、感が頼りになります。

二度と同じ条件が整わない自然相手の作業になりますので、炭焼きは面白いのかもしれません。

 

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